ポップ・スポルト・ラウンジ

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ポップ・スポルト・ラウンジ

さて、ニューチンクの正式発表に浮かれてばかりではいけません。

肝心でもある、どのグレードでどんな仕様を購入すればいいのか?

これをイタリア本国資料にて調査してみることにします。



まずはエンジンから。

ニューチンクのエンジンには3種類のエンジンが採用されていました。

1.2LのSOHC4気筒8バルブエンジンで、出力69PSのトルクが10.4キロ。

1.4LのDOHC4気筒16バルブエンジンで、出力100PSのトルクが13.4キロ。

1.3LのDOHC4気筒ディーゼルターボで、出力75PSのトルクが14.8キロ。

1.2Lは日本でも販売されている現行パンダとまるっきり同じエンジンですね、もともとニューチンクはパンダベースで製作されましたから、一番基本的な仕様と思えます。

1.4Lは現行グランデプント(3ドアの16Vの方、5ドアはSOHCの8V)のエンジンですね、しかしセッティングが違うのかニューチンク搭載エンジンの方が5PSほど馬力向上しています。

1.3Lは日本未発売のディーゼルエンジンですが、おそらく輸入販売されることは無いものと予想してます。

まだ日本ではフィアットに限らず、欧州ディーゼル車のニーズはほとんどありませんからね、欧州で大ブレイク中のディーゼル車が本格的に輸入されるのは遠い先のことかと思っています。

ちなみにこのディーゼルエンジン、イタリア本国ではパンダやランチア・イプシロンなどに搭載されていて、シリーズの主力になってるらしいです。



次にギアボックス。

1.2Lと1.3Lディーゼルには5速のマニュアルミッションが、1.4Lには6速ミッションが組み合わせられています。

フィアットお得意の2ペダル・シーケンシャルギアボックスの「デュアロジック」は1.2Lと1.4Lのガソリン車のみラインナップされる予定だとか。

日本での「デュアロジック」は現行パンダとグランデプント5ドアに、すでに採用されてるセミATになります。



そしてグレード。

ニューチンクのグレードにはポップ、スポルト、ラウンジ、という3種類が用意されていました。

簡単に説明すると、最廉価グレードにポップ(POP)、ちょっとスポーティなスポルト(SPORT)、豪華グレードのラウンジ(LOUNGE)となります。

ちなみに一部の国ではポップより廉価なネイキッド(NAKID)なるグレードも用意されてるみたいですが、基本は3つのグレードと考えてよいでしょう。

日本で発売するにもこの3つのグレードが基本になると思いますし。

さて、本国仕様にてその装備を比較してみます。


ポップ
POP
スポルト
SPORT
ラウンジ
LOUNGE
エアコン(マニュアル)
エアコン(オート)
スカイルーフ(ガラス固定)
スカイルーフ(スライディング)
ABS
エアバッグ(7箇所)
6スピーカー+CDプレイヤー
50:50可倒式リアシート
ライト付バニティミラー - -
クロームキット(前後バンパーなど)
スポーティキット(専用シート、リアスポイラーなど)
ステアリングオーディオコントロール+USBポート
タイヤサイズ(1.2L) 175/65R14 185/55R15
タイヤサイズ(1.4L) 185/55R15
○標準、▲オプション、-設定なし



見てみると最廉価版のポップでさえ、すでに十分な装備であると気づきます。

エアコンこそオプションですが、ABSやエアバッグなどの安全装備は十分だし、また上級グレードの装備もほとんどオプションで選ぶことができるようになってます。

しかし、これはイタリア本国でのハナシなんですよね・・・。

この手のクルマが日本に輸入される場合、グレードおよびオプションはかなり整理されてくることが多く、本国のように自由にならないことが多々あります。

つまり最初から「日本で売れセン(と思われる)」の仕様にして輸入し、販売するってことです。

売れ残る「不良在庫」は最初から排除しときたいのが大企業ですから。

「日本では豪華仕様しか売れない」と判断されれば、ポップは輸入されないかもしれません。

また、「日本はATしか売れない」と判断されれば、MT(マニュアル)車は輸入されないかもしれません。

実際このATのみの例は過去にありました、1998年に発売されたブラビッシモ(BRAVISSIMO)は、日本でのAT普及率を考慮してかオートマチック車しか輸入販売されませんでした。

筆者的見解ですが、もしブラビッシモにMTがあったなら、あそこまで販売苦戦はしなかったかもと思います。(笑)



そしてオプション品。

キーワードはディーラーオプションになるか、メーカーオプションになるか、がキモであると推測されます。

たとえばディーラーでも比較的装着が容易と思える「クロームキット」などは日本でもオプション扱いにされるかもしれません。

しかしメーカーオプションと思える「スライディングのスカイルーフ」などは本国工場での装着となるので、この仕様が輸入されなければ日本では選べるオプションにならない可能性がある、ってことです。



うーん、はたしてどうなるんでしょうか?

こればっかりは販売ラインナップと仕様が発表されないと何ともいえませんね。



一応筆者の希望はシリーズ一番の小排気量であり、MT車であり、小径ホイールが希望です。

これこそ一番「フィアット500らしい」と思うからです。

これにオプション品であるエアコンと、スライディングのサンルーフと、フェイクのメッキバンパーであるクロームキットを装着したいです。

となると、「ポップ」の5MT車をベースにオプションを装着するってことになるのですが、はたしてこの仕様が販売されるのでしょうか?

たぶんハードルとなるのは、5MTとスライディングのサンルーフでしょうね。

現行パンダにはFFのMT車はありません(逆に4WDはMT車のみ)し、スライディング式のサンルーフなんて欧州車のほうが隆盛で、日本車ではほとんど人気がありませんから。

ここらへんをFGAJ(フィアットグループオートジャパン)が、どう販売戦略を練ってくるかになりますが。

・・・素直に輸入してくれると嬉しいな。(笑)

最悪のシナリオは豪華仕様の「ラウンジ」だけで、ヘタすると「ポップ」自体が日本に入ってこない可能性もあります。

「ニューチンクは豪華仕様だけで十分、併売するパンダやグランデプントとの兼ね合いもあるし。」とか考えなければいいのですが・・・。

ここらへんはニューチンクの販売価格にも関わってきます、車格が上のグランデプントや、ベースとなるパンダとの価格差が考慮されてしまうことでしょう。

正直、かなり心配してます。

結局は輸入されるまま素直に従ってしまうのかな?



は・た・し・て?



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